ベン・トー 1

 ラノサイ杯以来気になってたんだけど、作者がLNFゲストで来るということでついに読みました(つまり読んだのはLNF前…)。
 無駄に熱い!
 ここまでこの言葉が似合う作品もなかなかないんじゃないか。シリアスで熱いバトルなんだけど、そこで賭けているのはスーパーの閉店間際に半額シールの貼られた弁当。そのシュールさが不思議な雰囲気を醸し出していて、なんだかよくわからないんだけど楽しい。
 ケンカが強いとか筋骨隆々とかでもないのに、異能バトルとかでもなく普通に熱戦を繰り広げている意味がわかりません。ちょっと体力に自信があるからって、強烈なパンチをお見舞いしてスーパーの端まで吹っ飛んだりとか、反射神経があり得なかったりとか、とにかく半額弁当を前にしただけでパラメータ上昇しすぎです。
 その日の半額になったものの中でも一番美味い弁当に付けられる「月桂冠」の称号、確実な弁当獲得を謳う組織からのヘッドハンティング、そして、何故半額弁当を求めるのか、筋肉刑事。ツッコミどころと変態が多すぎる。
 残念だったのは、地の文のノリがちょっと苦手だったことかなあ。
 でも、LNFインタビューでアサウラさん自身がおもしろかったので2巻も読みます。