アイゼンフリューゲル

アイゼンフリューゲル (ガガガ文庫)

アイゼンフリューゲル (ガガガ文庫)

 空の覇権が龍にある世界。その速さでのみ優劣を競う龍へ、鋼鉄の翼で喧嘩を売るお話。
 虚淵玄の文章って初めてだったんだけど、最初はなんというか文章が格好良すぎてそれが変に目についてしまって、慣れるまで多少違和感がありました。なんかハードファンタジーとか書くと似合いそうだなあって感じ。
 プロジェクト・ブリッツフォーゲルの面々が今ある技術をいろいろ開発するっていう流れには、ちょっとあざとい感じがしつつも、なるほどって感じでした。
 正直、2章の後半まではあんまりそこまでピンと来てなかったんですよね。
 たぶん一番の原因はカールで、カールは言動がかっこいいくせに生き様がかっこよくなくて、それが引っかかってた。それと、言動がかっこいいキャラって言うのは、サブキャラですごくいい味を出しているイメージが個人的に強いんです。
 で、なんか微妙だなーと思ってたんですが、カールがゲプハルトに直談判しに行ってからぐっと面白くなった。
 いまのところ一番かっこいいのはゲプハルトかな。信念も容姿も。
 カールが今後どう変わっていくのが楽しみです。