2009年上半期ライトノベルサイト杯

 わーい初投票。どきどき。
 そういえば、08年下半期のラノサイ杯でその存在を知ったんですよね。ちょうどラノベにぐんぐんハマっていった頃だったので、あーこんな面白そうな作品もあるんだなー、俺も投票したいけどそこまで読んでるわけでもないしなーとか考えてたのを思い出します。さよならピアノソナタとか、そのとき見て初めて知ったので、ラノサイ杯がなかったら出会ってなかったかもしれない。
 というわけで2009年上半期ライトノベルサイト杯に投票します。

新規部門

白山さんと黒い鞄 (電撃文庫)白山さんと黒い鞄〈2〉 (電撃文庫)
 白山さんがめちゃくちゃ可愛いというだけで何の迷いもなく投票する。2巻でもうすでに白山さんと衡の距離がばっちり縮まってて、これからもこっぱずかしいやりとりに期待。作者には黒方面の前科もあるみたいだけど、白山さんが絶望の縁に立たされる姿とか想像したらそれはそれでいいと思っちゃうのでやっぱりこれからも期待。

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)
 物語後半の加速度、そして爽快感に定評のある入間人間の新シリーズ。1巻を読んだときは、みーまーの作者がこんな爽やかな物語を書けることにびっくりした。でも、実はよくよく考えてみると、やっていることはみーまーと同じだったりするんですよね。2巻にあたっては三十路のお姉様とおばあさんの話なのに、ちゃんとラノベしてて最高だった。

ラプンツェルの翼 (電撃文庫)ラプンツェルの翼〈2〉 (電撃文庫)
 まったくもって生産性のないゲーム小説でやたら女の子の裸とか下着大好きなお話。いや後半は俺がそう見えるだけか?文体はもうほんと淡々としすぎていて、シュルレアリスムの域に達している…ような気がする。どうしてもやっぱり俺はこの文体が好きなんですよね。なんだかふわふわしてて、酔う。

原点回帰ウォーカーズ (MF文庫J)原点回帰ウォーカーズ〈2〉 (MF文庫J)
 天才的な文章力(だと俺は勝手に思っている)を持つ森田季節による学園奇人青春ラブコメ。2巻にしてすでにタイトルの意味を失っているとか細かいことを気にしてはいけない!1巻で読者ほったらかしの文章に無理矢理追いついたらあとはぐいぐい引き込まれる。2巻は甘々でラブい。

  • イスノキオーバーロード/貴島吉志

イスノキオーバーロード (一迅社文庫)
 中世ファンタジーとSFがうまくブレンドされてて良い。序盤は普通なんだけど、後半でヴェセル(ロリヒロイン)がデレてきたり、国の秘密が垣間見えてくるあたりからどんどんおもしろくなる。ヴェセルの描写がえろかったり、メイドさんがとても素晴らしい理想的なメイドさんな部分もポイント高い。設定が作り込まれていて、まだまだ判明してない謎も多い。ここで終わるのはもったいないので続刊求むヴァーッ!

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)耳刈ネルリと奪われた七人の花婿 (ファミ通文庫)
 圧倒的に奇抜なセンスは他の作家と一線を画す(性的な意味で)。文体はもう読みにくいったらありゃしないのだけれど、それを補って余る驚異の筆力。異文化コミュニケーションやら、政治体制への反発やら表層のテーマで包み込んでいるのはくっだらない変態妄想だったり変態妄想だったりするんですよ。つまり変態妄想しかない。そして青春小説。

パーフェクトキス (MF文庫 ダ・ヴィンチ く 2-1)
 半分がポエム成分な短編集。最初の方は無職アル中ヤク中な上にキャバ嬢に恋愛中で自虐的で本当にダメ人間な主人公が破滅していくお話だったりするんですが、終盤はけっこうきれいなお話があったりする。個人的には必読の一冊だと思います。

ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)
 ライトノベルで繋がる空間の雰囲気がすごく居心地が良い。ラノベ好きならあるあるネタで気に入るはず。そうでないならこの空間に憧れてもっとラノベを読みたくなるはず。7月刊の3巻で完結してしまったのがもったいないなあ。

  • 双竜記? 機械じかけの竜と火焔の翼/安彦薫

双竜記〈2〉機械じかけの竜と火焔の翼 (電撃文庫)
 ライトノベルにしては割と珍しい?ハードファンタジー戦記モノ。キャラの記号化がほとんどなかったり、そういう部分であんまりライトノベルしてないんですよね。テンションや勢いで書ききるってことがなく、しっかりした文章で読み応えがある。けっこうな長編を想定していると思われるんですが、どうもちょっと盛り上がりに欠ける部分はあるので、なかなか人気が…。是非とも続きが読みたい作品。

  • 創立!? 三ツ星生徒会2 それから恋3は加速した/佐々原史緒

創立!? 三ツ星生徒会2 それから恋3は加速した (ファミ通文庫)
 もっと評価されるべきと言いたい。TSもの×多角関係(主人公が若干蚊帳の外)ラブコメです。2巻ラストが良い感じの引きだったので、3巻がすごく楽しみ。


以下投票コード
【09上期ラノベ投票/新規/9784048676021】
【09上期ラノベ投票/新規/9784048678100】
【09上期ラノベ投票/新規/9784048678179】
【09上期ラノベ投票/新規/9784840127844】
【09上期ラノベ投票/新規/9784758040747】
【09上期ラノベ投票/新規/9784757749320】
【09上期ラノベ投票/新規/9784840127080】
【09上期ラノベ投票/既存/9784840126373】
【09上期ラノベ投票/既存/9784048678537】
【09上期ラノベ投票/既存/9784757747708】