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電波女と青春男2

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

 なんだこの爽やかさは!
 1巻同様これが嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんの作者による作品なのか?と疑ってしまうほど。叫び出したいほどの爽快感がこの作品には詰まってる。
 キーワードはペットボトルと宇宙人。
 6章まではエリオの社会復帰の話。まぁもちろん今まで布団に簀巻きで街を闊歩することで有名だったエリオがそんなにすんなりといくわけはなくて、バイトの面接で門前払いよりひどい対応を食らったりとか、それでも女々さんから紹介された駄菓子屋さんに勤めることになったりとか、昔いた学校の元同級生からは忌避されたりとか。元から-50もある社会復帰ポイントがこんな1巻きりで一掃できるわけもなかったり、それでもエリオからも歩み寄ったりとかするんです。
 でもその裏で、いろいろなものがずーっともやもやを引っ張るんですよね。6章までエリオが社会復帰ポイントをなんとかしようとしていたり、真が女々さんに青春ポイントを奪われつつもリュウシさんでポイントを獲得しているその裏で、何かがずっと起こってて、誰かがずっと奔走してる。それがずっと明かされないまま、「誰かさんの思い出になる日」までこっちのテンションをウォーミングアップさせてくる。
 そして7章で女々さんがロケットで突き抜けるわけです。
 ほんと、この爽快感は鳥肌もの。初めの女々さんの叫びと、最後のおばあちゃんの叫びはきっと生きている実感ってやつだ。おばあちゃんが言う宇宙人は悪いやつだったけど、なにも悪い宇宙人ばっかりじゃない。ツィオルコフスキーから生まれたE.Tはイトコと心を通わせて、人間と友達になろうとしているんだし。