発売日の話

昨日、Twitterのタイムラインで電撃文庫早売りの話が出てたので、せっかくだから本屋さん視点で記事を書きます。
最初に断っておくと、この記事は僕の経験から書いているので、もしかしたらうちの本屋だけっていうこともあるかもしれませんし、「絶対にこう」ということもありません。
発売日そのものについては、これ読めばわかるよ、という記事が既にありましたので、先にこれを読んでおくと良いかも。

発売日の謎 (のべるのぶろぐ 2.0)
http://novelno.net/archives/2005/11/06-090620.php

3年以上前の記事ですが、今も変わらないです。
ただ、搬入発売日っていうのはあんまり見ない気がする。僕はコミックとライトノベルしか担当してないので、もしかしたら一般文芸方面にはあるのかな。
大部分は公式発売日で、電撃文庫ももちろんこれにあたります。ただし、この発売日は東京の標準発売日です。なので、地方の書店では流通の関係上発売日にはまだ入荷していない場合もあります。
上の記事にも書いてありますが、本には雑誌コード(5桁-2桁で書かれている、ISBNとはまた別のコード)があるものと、雑誌コードがないものがあります。
雑誌コードがついていないものは大抵発売日2日か3日前の午後に入荷し、在庫登録の処理が終わり次第お店に並べます。ただし、土日を除いて。
つまり、電撃文庫の公式発売日は10日ですが、今月実際にお店に入荷して並んだのは土日を除いた3日前の午後……つまり5日の午後になった、というわけです。
土日を挟まない月ならば、早ければ7日の午後に出ていたはず。



ちなみに、

雑誌コードがあるものは発売日前日に入荷し(日曜日を除く)、その日の間にせっせとシュリンク(漫画についてるビニールの袋)をかけて、発売日前日のお店が閉店した後、または開店前に並べます。
たまに「コミックと画集が同時発売!」だったり、「○○の単行本2冊同時発売!」って帯に書いてあっても同日にお店に出ていない時があるのは、これが関係しています。
コミックには、雑誌コードがある本とない本があって、これは出版社で違います。
画集とコミックの場合は、コミックに雑誌コードがついているけど画集についてない場合。
単行本の場合は、出版社が違う場合…これはどちらか一方が角川系の場合に多いかな。